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焼付塗装 金属塗装 アクリル塗装

焼付塗装 金属塗装 アクリル塗装 関西

こんにちは。

東大阪市の富士電装株式会社です。

弊社では関西屈指の6m超の立窯を使用し、焼付塗装を行っております。

 

焼付け塗装とは、字のごとく塗装皮膜の樹脂に熱をかけ、

焼き付けることによって皮膜が硬化する塗料です。(熱重合型)

焼き付ける温度は様々で、100度ぐらいのものから200度以上のものまで色々あります。

普通は150℃以上が多いと思います。

 

一部ネット上に焼付塗装の焼付温度は40℃~110℃という記述もありますが、

通常は100℃以上で焼かないと重合反応は起きないので

40℃~80℃での乾燥は焼き付け塗装とは呼びません。

 

作業性を良くするためにシンナーを早く揮発させたり、

2液硬化型塗料の反応を促進させる目的で、少し暖める程度の塗装は焼付けではなく、ただの強制乾燥になります。

2液硬化型塗料は主剤に硬化剤を混ぜ、これが反応して硬化します。

これに対し焼付塗装は熱によって硬化します。

 

焼付け用の塗料はフッ素塗装、粉体塗装、耐熱塗装など特殊なものを除けば、主に2種類にわかれます。

 

(1)アミノアルキッド系のメラミン焼付け塗料

メラミン焼付は通常110度~160度、20分程の加熱乾燥が必要で、

焼付け塗料としては比較的、安価かつ手頃で焼付け塗料の特徴でもある冷ましてすぐ最終性能に近い物性が期待できます。

耐光性にやや難があるため基本的に屋内使用品の塗装に限られます。

メーカーが出している塗料の仕様書によっては「車両や農機具にも使われる」とあります。

※長期間の紫外線照射により退色やチョーキング(表面に粉が吹いたような症状)が発生しやすい

 

(2)アクリル系焼付け塗料
アクリル塗装は通常140度~180度、20分の加熱乾燥が必要で、

高温のため焼付け塗装専門業者もすべての方が扱われているという塗料ではありません 。

特徴としては耐候性に優れ、乾燥後冷却して常温になった時点で最終性能の物性が期待できます。

またアクリル樹脂は透明なため 染料で色を付けてカラーコート塗装に使います。金属光沢が透けて見え、

しかも色がついているため独特の高級感のある塗装ができます。

メラミン塗装と比較し膜厚がつきづらい(欠点とみなされます)のも特長です。

上記からも分かるように熱により硬化して本来の性能が発揮される塗料なので、

アクリル焼付け塗装は熱を加えられない素材には使用できません。

その様な素材には通常、ウレタン塗装、ラッカー塗装などが使われます。

 

金属塗装とは一般に焼付塗装のことのようですが、

焼き付けなくても自然乾燥の2液型ウレタン塗装などでも、金属に塗装は可能です。

一般の建築物などは焼き付け塗装はできないので、

金属用でも自然乾燥の塗装のほうが焼付より使用量は多いと思います。

 

電着塗装も金属塗装、焼付塗装の1種です。

焼付けなくても常温で硬化する塗装を樹脂塗装(ウレタン塗装)といいます。

 

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